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2024年12月
 
「人身受け難し いますでに受く
 仏法聞き難し いますでに聞く
」   
​                          礼讃文

 
 ある時、お釈迦さまはガンジス川の砂を掴み、弟子の阿難に言いました。

「この世にはガンジス川の砂の数くらい無数のいのちが存在するが、人間に生まれてくるのは、この手のひらに乗るほどに過ぎない」

 さらにお釈迦さまはその砂を爪の先に乗せ、

「せっかく仏法を聞くことのできる人間に生まれても、正しい教えに出遇える者は、これほどしかいないのだよ」と仰いました。

 私たちは受けがたき人間の身を既に受け、聞き難き仏法を既にお聞かせいただいています。これは誠に希有なことなのです。
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