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聖典拝読
寺報『正法寺便り』に掲載した「聖典拝読」と、
掲示板の法語についてのコメントを公開しています
2025年1月
「道徳はいくつになるぞ
道徳、念仏もうさるべし」
蓮如上人
元旦、京都の勧修寺村に住む道徳というお同行が蓮如上人の元を訪れました。道徳はおそらく形式的な新年の挨拶をしたのでしょう。それに対して蓮如上人が仰ったのがこの言葉です。
この時、蓮如上人七十九歳、道徳七十四歳。
当時は数え年ですから、新年を迎えることは一つ歳を重ねるということでした。年明けのめでたい気分でいた道徳さんは肝を冷やしたかも知れません。
「朝には紅顔ありて夕には白骨となれる身なり(御文章)」。
歳を重ねたからではありません。誰もが「明日あり」とは限らない老少不定の境涯を生きているからこそ、今このいのちの行方、確かなお救いを聞き、お念仏をいただかなければならないのです。
さて、あなたはいくつになりましたか。
お念仏申しましょう。
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