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聖典拝読
寺報『正法寺便り』に掲載した「聖典拝読」と、
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2024年4月
「他力といふは 如来の本願力なり」
親鸞聖人『顕浄土真実教行証文類(教行信証)』
「他力本願」というと、現代では「他人まかせ」という意味で用いられることが多いですが、本来は阿弥陀如来の願いから起こるはたらきを指す言葉です。
「他力」とは「利他力(他を利する力)」という意味で、ここでいう「他」とは他者のことではなく、阿弥陀様が救いの目当てとする衆生、つまりは「私」の事です。
この私を浄土へ生まれさせ、尊い仏としたいという阿弥陀様のはたらきを「他力」あるいは「本願力」と言います。
私たちが地に足をつけて歩くことができるのは、支えて下さる大地があるからです。他力に支えられてこそ、私たちは他人まかせにせず、自らの人生を力強く歩んで行けるのです。
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