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聖典拝読
寺報『正法寺便り』に掲載した「聖典拝読」と、
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2024年11月
「世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ」
親鸞聖人
親鸞聖人のお手紙にあるお言葉です。
人として生きるからには、世の安穏を願うことは当然のことと思えます。しかし、もし心が大きな不安や心配事、激しい怒りに惑わされているときに、他者のしあわせや世界の平和を願うことが出来るでしょうか。
親鸞聖人は「浄土往生が不安な人は、まず我が身の往生を考えてお念仏申しなさい。我が身の往生間違いなしと思われる人は、仏のご恩に報いるためにお念仏申して、世の中が安穏であるように、仏法が広まるようにと思われるのが良いでしょう」と仰せです。
世の安穏のためには、どれだけ制度や仕組みを整えても、そこに生きる人々の心に安らぎがなければ根本的な解決にはなりません。一人ひとりがお念仏を喜び、仏法が行き渡ったところにこそ、真に安穏なる世界が実現するのでしょう。
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