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2024年9月
 
「月影のいたらぬ里はなけれども 
ながむる人の心にぞすむ」   
​                          法然聖人
 
 
親鸞聖人の師である法然聖人が詠まれた歌です。
 月の光は地上をあまねく照らします。しかしその柔らかな光が心に宿るのは、それを眺めた人だけです。
 阿弥陀さまの智慧の光も同じように、全てのいのちを分けへだてなく照らして下さいますが、月に背を向けていてはその姿を目にすることはできません。
​ 仏の光に出遇ってはじめて私の心に智慧のともしびが灯り、もはや生死の闇に迷うことはなくなるのです。それはいつも仏さまがご一緒の、お浄土への明るい道行きです。
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